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【保存版】オタクに聞かなきゃよかった「オススメのゴジラ映画ランキング」

2017年11月15日 0:00配信
カツセマサヒコ
ライター/編集者
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ゴジラファン必読!長文注意!完全保存版のカツセ砲!笑うとこは笑って、共感するところでイイネして、読むのに疲れたらシェア!!

映画が好きだ。しかし、詳しくはない。

 

映画に詳しい人も好きだ。とくに、ひとつのジャンルを偏愛している人が語る映画論は、とにもかくにも面白いと思う。

 

そこで今回は、ゴジラが好きすぎるあまり、「シン・ゴジラ」のメイキング映像のカメラマンに抜擢されたゴジラマニア、三志郎さんに、個人的なオススメゴジラ作品を聞いてみることにした。

 

【話を聞いた人】

三志郎(マジシャン/ビデオグラファー)
テレビやクルーズショーでマジシャンとして活躍する一方、ビデオグラファーとしてCMやVPの撮影を多く手がける。8歳からのゴジラマニアで、映画「シン・ゴジラ」ではオフィシャルのメイキングカメラマンを務めた。CGを使わずに不思議な映像を作り出すマジッククリエイターチーム「ROUTE13」のメンバーとしてフジテレビ「今夜はナゾトレ」へのレギュラー出演を果たす一方、マジシャンとしてもNHK Eテレ「ニャンちゅうワールド放送局」にレギュラー出演中。

 

ゴジラフリークが語るオススメのゴジラ作品は、一体何なのか。
期待を胸に取材当日を迎えた。

 

※超長文ですので、各自ブックマークなどして、ゴジラ作品を鑑賞の前にご活用ください。

 

――新作「GODZILLA 怪獣惑星」公開を前に、ゴジラ・フリークの三志郎さんに、オススメのゴジラ作品を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

 

はい、よろしくお願いします。

 

――率直にお伺いします。ハリウッド版を除くゴジラシリーズ全29作品。その中で三志郎さんがオススメする作品は、どれですか?

 

そうですね……。

 

全部です。

 

 

――……はい?

 

 

 

だから、

全部です。

 

……??

 

と、いうことで、ゴジラ映画全29作品を、三志郎さんの独断と偏見によるランキング形式でお届けすることになった。取材時間は4時間を超えた。ゴジラを観たことがある人もない人も、どうか最後までお付き合い願いたい。

 

果てしない旅の始まり

まず確認ですが、一言でゴジラ・シリーズと言っても、「昭和シリーズ」、「平成VSシリーズ」、「ミレニアムシリーズ」の3つに別けられるのは、もちろんご存知ですよね?

 

――ええ。もちろん知らないです。

 

なるほど、今日はそこからか……。

 

――完全に面倒くさい雰囲気が出てますけど、大丈夫ですか?

 

ゴジラ作品はすべて超面白いです。でも「ゴジラ」という作品はそれぞれ4度リブートされていて、「初代ゴジラ」、「平成ゴジラ」、「ゴジラ・ミレニアム」、「シン・ゴジラ」でストーリーがリセットされているんですね。

 

「シン・ゴジラ」はまだ続編が決まっていないから、それまでの過去3シリーズで比較されるんですけど、とくに僕やカツセさんは「平成VSシリーズ」がリアルタイムで全盛期だったはずなので、必然的にその作品への思い入れが強くなると思います。

 

――わかりませんが、わかります。

 

たとえば、「ビオランテ」とか「デストロイア」、ご存知ですよね?

 

――あ、わかる! それは見ました!

 

でしょう? それが「平成VSシリーズ」です。今回は3シリーズごちゃ混ぜでランキングを作ってきましたが、世代によって意見は別れると思います。それはそれでいい。ゴジラを観る目は、人によって異なって当然なんです。

 

――なんだかいい話に聞こえる。

 

では、さっそく29位から発表していきましょう。

 

――マジで全部やるんですか。

 

もちろん! さあ、いきますよカツセさん!!

 

――急にどっかの敵キャラみたいなノリになってきたな。

 

※以下、あくまで三四郎さんの独断と偏見によるランキングになります。

 

第29位 怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)

まずは29位。「ミニラ」が初登場する作品「ゴジラの息子」ですね。タイトル通り、ゴジラとその息子・ミニラの親子関係が大変微笑ましく、いい作品です。

 

――なるほど。

 

敵キャラに出てくるのは「クモンガ」や「カマキラス」です。どんな怪獣か想像つきますか?

 

――観たことないので当てずっぽうですけど、大きなクモと、大きなカマキリとか……?

 

やればできるじゃないですか。

 

この作品には、とにかく大きい虫の怪獣が出てきます。僕は初代ゴジラのように「人類の敵」って雰囲気のゴジラが好きですが、我が子を守ろうとするゴジラの雄姿も、なかなか見ものですよ。

 

――なるほど。

 

ちなみに、平成VSシリーズの「ゴジラVSメカゴジラ」には、ミニラではなくベビー・ゴジラという子どもが出てくるのですが、これは事実上のゴジラの息子ではなく、同種なだけと言う説が濃厚です。覚えておいてください。

 

――余計な雑学まで漏れなく付いてくるんですね。

 

 

第28位 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969年)

続いて「オール怪獣大進撃」ですね。

 

――またミニラが出てくるんですね。

 

そうです。この作品の特徴は、唯一、子供の夢の中で繰り広げられる架空の世界の話ということですね。

 

男の子は現実世界でイジメを受けていて、夢の中でガバラにイジめられているミニラと自分を重ねる。怪獣映画だけでなく人間ドラマとして観ても面白い作品です。

 

――そういう作品もあるんですか。

この後紹介する作品でもたびたび説明すると思いますが、ゴジラ作品は時代の潮流や流行を取り入れることが多いんです。この作品も、当時話題になっていた「公害」や「鍵っ子」といったキーワードを取り入れたシーンが観られます。

 

――意外と社会派なんですね。

 

そもそも初代ゴジラが水爆や原子力に反対するメッセージ性を持っていますからね。そちらが本流と捉えてもおかしくはないと思います。

 

――なるほどー。

 

 

第27位 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年)

続いては「エビラ」が登場する「南海の大決闘」ですね。カツセさん、念のため聞きます。エビラは何の怪獣だと思いますか?

 

――さっきの流れでいくと、「エビ」ですか……?

 

正解。

 

だんだんとゴジラワールドがわかってきたようですね。

 

――(なんで上から目線なんだ……)

敵として登場するエビラは、ただのデカいエビに思えるかもしれませんが、これが意外と強い。あとは、人類の味方であるモスラ! モスラもやっぱり強いですよね。昭和シリーズでゴジラが唯一負けている相手がモスラですし、この作品は戦闘シーンに注目してもらいたいです。

 

――ドラマよりも戦闘を楽しみにしたいので、僕はこれ好きかもしれないです!

 

 

第26位 怪獣大戦争(1965年)

続いて、「怪獣大戦争」です。

 

――あれ? 28位とタイトル同じじゃないですか?

 

いや、28位は「大進撃」で、今回は「大戦争」です。

――ほぼほぼ一緒ですよね……?

 

まっっったく違う。こんなので「一緒」って言ってたら、この後もっと大変なことになるぞ。

 

――タイトルが被るフラグをこんなに堂々と立てられるとは思いませんでした。

 

この作品は、ゴジラが「シェー」をすることで有名です。正直、昭和ゴジラは時流に沿いすぎというか、子どもたちのニーズに答えすぎている気がするのですが、ここは個人によって意見が分かれるところですね。僕は先ほども言ったとおり、悪役みたいなゴジラが好きなので、順位は低めになっています。

 

――なるほど。

 

あと、この作品には「エックス星人」という宇宙人が出てくるんですけど、このコスチュームデザインがね、3周回って今、めちゃくちゃかっこいいんですよ。見ますか?

 

ほら、クラブにいそうでしょ?

 

――いや、さすがにファッションが未来すぎる気が……。

 

あと、この作品は単なる怪獣映画じゃなくて、「地球防衛軍」みたいな空想科学映画も混じってきているので、他作品とは違った雰囲気があります。全シリーズで唯一、ゴジラが宇宙で戦うシーンもあります。ゴジラ&ラドンVSキングギドラという構図もなかなか面白いですよ。

 

――有名な怪獣ばかりなのは、初心者にも安心ですね。

 

 

第25位 ゴジラ対メガロ(1973年)

続いて、久しぶりの一対一、「ゴジラ対メガロ」です。

 

――お、メガロ懐かしいですね。

 

 

この作品の特徴は、ゴジラが野生ではなく、怪獣島という島に住まわされている設定です。しかも、ジェットジャガーというヒーローロボットの呼び出しによって登場する、正義の怪獣になっているんですよ。

 

――完全に人類に飼いならされているじゃないですか。

 

この作品で特にカッコいいのが、メガロがダムを破壊するシーン! 多くの撮影がロケで行われた今作において、このシーンはスタジオでがっつり撮影されています。昭和シリーズの中でも一番好きなシーンですよ。

 

――あ、観たい。そこだけでもいいから観たいです。

 

 

第24位 怪獣総進撃 (1968年)

さあ続いて、「怪獣総進撃」です。

 

――出た! 「怪獣総進撃」はさっき言ったでしょ!!

 

ざーんねん、さっきは「大進撃」でした。今度は「総進撃」です。

 

――屁理屈にしか聞こえないんですけど。

 

怪獣をとにかくいっぱい見たかったら、この作品ですね。ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ(幼虫)、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラと、歴代作品でもトップクラスに出てくる怪獣が多いです。

 

――おお! それは面白そう!!

 

でも、世界中の都市をそれぞれの怪獣が壊しまくるシーンばかり出てきて、ストーリーが頭に入ってきません。

 

――インパクトだけじゃないですか。

 

小笠原諸島にある「怪獣ランド」なるところにゴジラたちが住んでいる設定もあり、この時期のゴジラは、やたらと人類の支配下なんですよね。で、相手が宇宙人。この構図が昭和ゴジラシリーズには多いですが、空想科学作品が好きな方には、たまらないと思います。

 

――昭和版の怪獣を手っ取り早く観たかったらこの作品なんでしょうね。

 

第23位 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)

そして、「三大怪獣 地球最大の決戦」です!

 

――お! 気になるタイトルですね。

 

この作品の見所は、あのキングギドラが初登場するところです!

 

――最大の宿敵ですね。

 

あと、タイトルが「三大怪獣」なのに、普通に4体出てきます。

 

――はい? それってタイトルミスですか?

 

いえ。この「三大」は「ゴジラ」・「ラドン」・「モスラ」を指しているのですが、キングギドラは宇宙から来た怪獣という設定なので、「地球最大」では「三大怪獣」が正解なんです。

 

――ちょっと強引だけど納得せざるを得ない。

 

あと、ラドンがゴジラシリーズに初登場したのも、この作品です。ラドンは最初、ピンで映画に出てからこちらに登場したんですよ。「アベンジャーズ」に出るまえに「ハルク」で主演を飾ったイメージです。

 

――なるほどー。

 

この作品は昭和シリーズ5作目なのですが、ゴジラVS人類という構図が解消されたのも、こちらの作品が初めて。そう考えると、ゴジラシリーズの歴史において重要な鍵を握る作品と言えるかもしれませんね。

 

――そういう見方でも楽しめるんですね!

 

 

第22位 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000年)

続いては、ミレニアムシリーズから最初に登場。「ゴジラVSメガギラス」です。

 

――ミレニアムシリーズは本当に観たことがないんですよね。面白いですか?

 

ミレニアムシリーズは「平成VSシリーズ」とは異なり、各話で独立した話が多いのが特徴です。たとえば本作「×メガギラス」でも、1954年の初代ゴジラ登場以来、ほかの怪獣は一切出てきていない設定になっています。そして、人類の脅威であるゴジラが時を経て再び現れた、という展開です。

 

――おお! 設定が既におもしろそう!

 

あと、この作品にはゴジラが泳ぐシーンが描かれていて、それも見所のひとつです。

 

――ゴジラって海の中も歩行しているイメージがありますが、泳ぐんですね!

 

そうですね。ハリウッド版は泳いでいましたが、日本版ではこれが初めての映像になります。

 

メガギラスのフォルムは個人の好みに別れますし、人類がブラックホールを武器にしてゴジラの消滅を狙うなど、空想科学要素が強いので、怪獣映画としては賛否が割れる作品だとは思います。僕は王道の怪獣映画が好きなのでこの順位としましたが、それこそ空想科学が好きな人はワクワクする作品だと思います。

 

――「怪獣映画」と「空想科学」、フィクションという意味では同じでも、明確に分けて考えているんですね。

 

 

第21位 ゴジラ2000ミレニアム (1999年)

続いて紹介するのは、「ミレニアムシリーズ」の一作目、ゴジラミレニアムです。

 

――これで「平成VSシリーズ」からリブートされているんですね。

 

そうです。先ほどの「VSメガギラス」同様、1954年の初代ゴジラの続編として描かれているんですが、ポイントは、ゴジラのビジュアルがひたすらに格好よくなったこと!

 

――おお! どんなところが!?

 

背びれがシャープになっていて、顔もキリッとしているんですよ。もう見た目からして強そうなんです。僕のデスクに飾ってあるゴジラも、このときのデザインのやつです。

 

――シリーズを通して、一番イケメンなゴジラ……!

 

 

リブート第一作にしてミレニアンという宇宙人と「オルガ」という新怪獣が出てくることには賛否両論ですが、新しいゴジラがカッコイイというだけで価値ある作品。設定もリアルで、ゴジラを自然災害と捉え、政府発足の危機管理情報局 (CCI) や、民間団体ゴジラ予知ネットワーク(GPN)といった組織も出てきます。このあたりは原作ゴジラの現代アップデートが見られるはずです。

 

――人類もゴジラに対してガチで戦おうとしている感じが出ていそうですね。

 

 

第20位 ゴジラの逆襲 (1955年)

ようやく第20位。「ゴジラの逆襲」です。

――あれ!? シリーズ全体で2作目ですよね? 思ったより順位が低いですね。

 

正直、1作目の「ゴジラ」が伝説的すぎるんですよね……。。前回死ぬほど苦労してゴジラを倒したのに、あっさり1年後に出てこられたら、キッツいじゃないですか。

 

――たしかに。

 

でも、見所はたくさんあります。たとえば、昔はゴジラがビルを壊したら、そのビルで働く人たちとかが「縁起でもない」って怒ったらしいんですよ。

 

――今ではゴジラに壊されたらみんな大喜びするのに。

 

そうそう。当時はゴジラのネームバリューが今ほどではなかったことが伺えますよね。その背景を知っておくと、1作目と2作目で壊す建物も違うことが明確になり、より楽しめると思います。

 

――なるほど、マニアっぽい見方ですね。

 

この作品だけでなく、昭和シリーズは時代背景を把握してからみると面白さが増しますので、ぜひ覚えていてください。

 

 

第19位 モスラ対ゴジラ (1964年)

さあ、続いてはお待ちかね、モスラ対ゴジラです。

 

――お待ちかねなんですか?

 

昭和版の「モスラ対ゴジラ」は名作と言っても過言ではないでしょう。なんといっても、ファンの間で大人気の「モスゴジ」が出てきます。

 

――モス……ゴジ……?

 

知らないんですか? 「モスラ対ゴジラ」のときのゴジラのことですよ。有名でしょう?

 

――いや、知らないです。通常のゴジラと違うんですか?

 

モスゴジのゴジラは、丸みがあって可愛い。一番顔の可愛いゴジラとして親しまれているんですよ。

 

――知らなかったです。

 

あと、この作品は先ほども述べたとおり、昭和シリーズで唯一、ゴジラが負けた作品なんですね。

 

――わ、モスラ強いんですね。チョココロネみたいな形してるのに。

 

ゴジラシリーズでありながら「モスラ」の続編として描かれているところがあって、モスラが人類の味方、ゴジラが完全に敵キャラなんです。平成版でもゴジラに勝っていますし、やはりモスラはひたすら強いです。あとはとにかく、モスゴジが可愛い

 

――モスゴジひたすら気になりますね。

 

 

第18位 ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃 (2001年)

続いて「大怪獣総攻撃」です。

 

――また似たようなタイトルが……。

 

これまでは「大進撃」、「大戦争」、「総進撃」なので、「総攻撃」は初めてです。

 

――ツッコんだら負けな気がしてきました。

 

今作も、ゴジラが完全に悪役。あのキングギドラでさえも「地球を守る怪獣」という設定で登場することになります。

 

――キングギドラの立ち回りのうまさに驚きますね、それは。

 

あと、この作品には「バラゴン」という怪獣も出てくるんですけど、なぜかタイトルに入りませんでした。

 

――悲しいバラゴン。

 

怪獣の世界にも「クレジットに誰が乗るか」という熾烈な争いを感じますよね。

 

――人間と大して変わらないんですね。

 

 

第17位 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS (2003年)

続いて「ゴジラ・モスラ・メカゴジラ」です。

 

――お、メカゴジラが初めてランクインしましたね?

 

僕はね、メカゴジラに関しては、ミレニアムシリーズが圧倒的に好きなんですよ。

 

――おお! 平成VSシリーズも十分カッコ良かったのに!?

 

ミレニアムシリーズのメカゴジラは「機龍」と呼ばれていて、作中一度も「メカゴジラ」とは言わないんですよね。で、この「機龍」が、1954年の初代ゴジラの骨から作った設定になっているんですよ。

 

――うわ、なんか設定だけでカッコいい。

 

でしょう? ゴジラの鳴き声を聞いて暴走するシーンとかもあってね。最高じゃないですか。

 

――最高です。一気に観たくなりました。

 

 

あとは、モスラと一緒にいる「小美人」と呼ばれる妖精役を長澤まさみさんがやっているんですけど、

 

――おお。

 

超~~~~~かわいい。

 

――そんなにかわいいんですか。

 

そのためだけに観る価値ありだから。

 

――絶対に観ます。

 

 

16位 キングコング対ゴジラ(1962年)

続いて「キングコング対ゴジラ」ですね。

 

――また昭和シリーズに戻るんですね。

 

この作品はアメリカの代表的な怪獣であるキングコングとゴジラという日米二大怪獣の戦いなので、いろんな意味で印象深いんですよね。

 

――「ハリウッド作品のキャラクターを日本映画に出す」ってだけで、かなり大変そうですもんね。

 

たとえば、キングコングとゴジラのほかに出てくる怪獣が「大ダコ」って言うんですけど、そのまんま大きなタコなんですよ。

しかも、大ダコは撮影するときに本物のタコを使っているんですよ。生き物をそのまま怪獣として映画に使ったの、初めてなんじゃないでしょうか。

 

――いろんな意味で貴重な作品であることはわかりました。

 

 

第15位 メカゴジラの逆襲 (1975年)

続いて、昭和シリーズのラストを飾る「メカゴジラの逆襲」です。

 

――これが昭和ラストだったんですね。

 

そうですね。当時はヒーローものや空想科学作品が子どもたちにウケていました。機械でできたメカゴジラが二作連続で出てくるのも、時代の流れだったと言えます。

 

――怪獣映画にも歴史がありますね、本当に……。

 

タイトルに「ゴジラ」が入らなかったのも、一つ前の作品「ゴジラ対メカゴジラ」でメカゴジラの人気に火が付いたからですね。

 

肝心のゴジラは子どもを守るシーンがあるなど、怪獣映画よりヒーロー映画を求める時流に沿った路線で活躍したのですが、メカゴジラとチタノザウルスという敵2体の前に、存在感は薄めでした。とにかくメカゴジラがかっこいい作品です。

 

――「人間の子どもを守るゴジラ」って、今では存在つかないですもんね……。

 

ちなみに今作のメカゴジラは、前回よりもパワーアップした「メカゴジラⅡ」です。

 

――ただで帰って来たわけじゃないんですね。

 

もちろん。新必殺技の回転ミサイルが戦闘シーンとしては見ものです。

 

――名前がいちいち昭和っぽくて、時代を感じられてとても良いです。

 

 

第14位 ゴジラ (1984年)

ここでようやく、平成ゴジラ1作目がランクインです! 1984年は僕が生まれた年ですね。

 

――ランキングもようやく半分ですね。長かった。もう終わりにしたいぐらいです。

 

読者の方には申し訳ないですが、ここからの半分は、ただの半分じゃありません

 

――この企画を考えた自分を恨みます。

平成VSシリーズはここから始まりますが、今作はリブート作品として原点に立ち返って、1954年の初代ゴジラ以降の設定はリセット。初代ゴジラの直接の続編という位置付けで、怖いゴジラが帰ってきます。

 

――なるほどなるほど。

 

注目すべきはそのフォルムですよね。ゴジラ誕生30周年を記念した作品でもあるんですが、この30年で、都心には高層ビルがやたらと増えたんですよ。

 

――ほおほお。リアルな話ですね。

 

そこで、ゴジラの設定サイズも50メートルから80メートルに変更したんです。これも時代を感じますよね。

 

――たしかにー! そこらへん踏まえると、よりおもしろいですね。

 

ほかの怪獣は出てこないので、久々にわかりやすく「ゴジラVS人類」の構図が描かれているのも魅力です。そしていよいよここから先は、順位を付けるのがよりおこがましくなってきているということです。

 

――期待できます。

 

 

第13位 ゴジラVSスペースゴジラ (1994年)

続いて、恐らく皆さんご存知、スペースゴジラの登場です。

 

――やっと僕世代が知ってる作品が出てきて、うれしいです!

 

なんといっても注目したいのは、ゴジラシリーズ初の九州上陸ですよね。

 

――そこ……? もうちょっとほかにありません……?

 

本編はもう、スペースゴジラのフォルムが僕の世代にはカッコ良すぎてたまらないです。

 

――そうそうそう。わかります。とてもわかります。宇宙に行くとクリスタルがデカくなるんですよね。

 

平成VSシリーズのゴジラは基本的に人間の味方ではないんですけど、ゴジラの子ども的なポジションにあたるリトル・ゴジラを守ろうとするゴジラの姿が、グッときます。

 

――たしかに。あと、僕はモゲラも好きでした。

 

正式名称はローマ字表記で「MOGERA」ですね。スターファルコンとランドモゲラーが合体するシーンはカッコよかったです。

 

――スペースゴジラが宇宙から来るシーンで既に鳥肌がたったのを覚えていますし、本当に好きな作品だったんだなあと思い出しました。

 

 

第12位 ゴジラVSデストロイア(1995年)

 

12位は、平成バトルシリーズ最後の作品・デストロイアです。

 

――デストロイアもカッコよかったですよね! いかにもラスボスっぽい無敵さが最高でした。

そうそう。キャッチコピーの“ゴジラ死す”が、超有名です。これまで平成VSシリーズを観てきた人なら、ゴジラがメルトダウンするラストシーンは2秒で泣けるでしょう。もうたまらなかったですよ。これまでの放射熱線は青だったのが、赤になってるし、背びれもお腹も赤くなる。身体から蒸気出ているし、いかにも死にそうな雰囲気がたまらなかったです。

 

――そうだった、そうだった。

 

あとは、襲名披露でもあるんですよね。前作のスペースゴジラ編で出てきたリトル・ゴジラが、ここではゴジラ・ジュニアとして大人になっていて、ゴジラが死ぬ間際、「次は、お前だぞ!」って感じのシーンがありつつ、メルトダウンしていく。この、意思が受け継がれていく感じに、ただただ泣けます。

 

――せっかく見るなら平成VSシリーズは全て復習してから観たい作品ですよね。

 

第11位 ゴジラVSメカゴジラ (1993年)

11位は、平成版のメカゴジラです。

 

――この作品も好きだったー! 続きますね、平成VSシリーズ。

 

造形がたまらないんですよ。初めてゴジラと対峙するとき、筑波に着陸するんですけどね、ここがもう鳥肌。両者が対面したときにゴジラが「なんやねんコイツ」って顔するんですが、両者の間合いと、そこに流れる不穏な空気が最高です。

 

――でも、ボロクソにやられちゃうんですよね。

 

そうそう。あと、この作品で、先ほどから話に出ていたゴジラ・ジュニアやリトル・ゴジラの幼少期、「ベビー・ゴジラ」が出てくるんですけど、これがもう、めちゃくちゃかわいいんですよ。ハンバーガーを食べるシーンがあるんですけど、ここはもう本当に最高です。

 

あとは、ラドンね。平成版のラドンも昭和版よりシェイプアップされていて、これまたカッコいいです。作中ではベビー・ゴジラの兄貴分として、人類からベビー・ゴジラを守ろうとするんですよ。途中でファイヤーラドンにパワーUPしてウラニウム熱線を吐きますし、最後にメカゴジラにやられたら、ゴジラにくっついてエネルギーを渡して死ぬんです。怪獣同士の絆みたいなものが見えて、「絶対に勝てない」って思わされます。

 

――なんかちょっとずつ思い出してきましたけど、いちいち細かくて怖いです……

 

そもそもメカゴジラも、前々作でゴジラに敗れたメカキングギドラの部品を回収して作られているって設定がカッコよすぎます。あと、ガルーダというジェット機と合体してスーパーメカゴジラになってからも文句なしにカッコいいです。

 

――あれはかっこよかった!

 

スーパーゴジラとの戦闘シーンは、カメラアングルも神がかっているんですよ。ホバリングで移動しながら、ゴジラと一定距離を置いて攻撃するシーンがあるんですけど、あのゴジラをナメ(後ろ姿)で撮りながらの撮影技法! たっまんない!

 

――急にカメラマンとして火が付きましたね?

 

バトルシーンはゴジラシリーズの中でも最高峰。ちなみにこの戦法は初代スーパーXからやっていますからね。ちゃんと学習している人類がいいんですよ。傑作です。

 

 

第10位 ゴジラ×メカゴジラ(2002年)

メカゴジラが続きますが、ベスト10入りを果たしたのは、GMGです!

――GMGってなんですか?

 

「ゴジラ×メカゴジラ」の略称でしょ。義務教育でやりませんでした?

 

――マウンティングが激しい。

 

本作および17位だった「東京SOS」でのメカゴジラの名称は「3式機龍」ですが、正確に言うなら「3式多目的戦闘システム」 (MFS-3:Multi-purpose Fighting System-3)が正解です。

 

――覚えさせる気が皆無すぎる名前ですね?

 

ちなみに「3式」が付く由来は、「2003年に完成したから」ですね。これも初級問題。

 

――想像以上に安易で笑う。

 

「機龍」は、初代ゴジラの骨格を使ってできているため、ゴジラの声を聞くと自我に目覚めて、八景島をうっかり消滅させちゃうんですよ。そこがまたお茶目でいいですよね。

 

――うっかりの規模がデカすぎませんか。

 

あと、遠隔操作で操縦するパイロットは釈由美子さんなんですけど、これがもう、メチャクチャカッコいい。普段の釈さんからは想像もできないクールな印象なので、ぜひ観てほしいです。

――気になりますねそれは!

 

 

第9位 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン (1972年)

そして第9位。ここで、ガイガンがランクインです!

 

――わー! ガイガンーー! カッコよかった! ルックスが好きでした!

 

そう。ガイガンはとにかくカッコいい。今すぐダフトパンクとコラボしてほしいビジュアルです。

 

――ちょっとわかる。

なんで今のクリエイターはガイガンを使わないのかなあってしょっちゅう思いますよ。ガイガン、カッコよくないですか?

 

――いやーカッコいい。背びれもお腹も最高でした。

 

9位に入っているのはね、ガイガンがひたすらカッコいいからなんですよ。正直、ほかは……。

 

――え、そうなんですか?

 

ゴジラとアンギラスが会話するシーンがあるんですけどね、その際に、吹き出しが付いているんですよ。

 

――そんなシーンがあったんですか。

 

当時は子どもをターゲットにしていたとはいえ、個人的にあれはちょっと許せなかったですねー……。でもガイガンのおかげで、9位です。

 

――もはやガイガンがすごいです。

 

 

第8位 ゴジラFINAL WARS (2004年)

そして8位は、ミレニアムシリーズ最後の作品、かつ、ゴジラシリーズ50周年作品である「FINAL WARS」です!

――おお、気合いが入っていそうですね。

 

これはね、完全にお祭り騒ぎです。ビオランテ編に出てきたスーパーXをはじめ、これまで活躍した兵器や宇宙人、怪獣がわんさか出てきます。

 

――登場シーンだけで本編終わっちゃいそうじゃないですか。

 

ゴジラもかなりスリムになって、アクションも派手です。これまでになかったワイヤーアクションを活用しているシーンもあります。本当に派手さがウリな映画ですね。

 

――観てみたさがすごいです。

 

でもそこまでやるんだったら、僕は大ダコも出してほしかった。

 

――三志郎さん、大ダコ大好きじゃないですか……。

 

音楽もキース・エマーソンが作っていますし、いろいろと画期的な作品でしたよ。これはミレニアムシリーズの中でもとくにオススメしたい作品です。

 

第7位 ゴジラ対ヘドラ (1971年)

さあ、第7位、ヘドラです!

 

――比較的順位が下だった昭和シリーズ作品がベスト10に食い込むってすごいですね!?

 

これは公害をテーマにしているところもあり、若干重い作品なんですよね。人間が白骨化するシーンなどのグロテスクなものもあれば、サイケデリックなシーンもあるし、当時の子どもが観る映画としてはかなりヘヴィだったんじゃないかと思います。

 

東宝の製作体制が変わったのもあって、画作りもだいぶ違います。カメラマン目線で観ても面白い作品だと思います。ただ、何と言っても話題になったのは、「あのシーン」ですね。

 

――あのシーン?

 

ゴジラが、放射熱線を地面に吐いて、その勢いで飛ぶんです。

 

――あー! 観たことある! あれは意外でしたねえ。

 

賛否両論ですよね。でも僕は、この作品の公害に対するメッセージですとか、そういうのが好きなので、この順位に付けました。大人が楽しめる一作だと思います。

 

――なるほどー。

 

第6位 ゴジラVSモスラ(1992年)

ようやく第6位! ここからはさらに順位を付けづらかったです……。強いて言えばで、平成版ゴジラ対モスラを置きました。

 

――これも、映画館で観た気がします。

 

平成ゴジラ好きなら、この作品の素晴らしさはわかりますよね。青白く光る目を持つモスラがとにかく美しい。もうね、昭和版とは違う、圧倒的なモフモフ感!

 

――蛾に対して「モフモフ感」って言う人を初めて見ましたよ。

 

国会議事堂に繭を張るシーンとかもね、とにかく最高です。

 

――たしかにモスラはキレイでした。でも、僕はバトラ派ですね。

 

バトラもいいよねえ。バトラの幼虫が名古屋城を壊すところとか、もう最高。「バトルモスラ」の略称でバトラですからね。アイツはカッコいいですよ。

 

――あと、バトラは繭を張らずに一瞬で成虫になるんですよね。

 

そう! ビカビカーって光ったと思ったらあっという間に成虫で、これがまたカッコいい。最後のシーンでバトラとモスラが触覚でコミュニケーションを取るシーンもグッときますし、これは怪獣映画好きでなくとも観てほしいです。東京に来たとき、最終決戦の地だったみなとみらいを回ったのがもはや懐かしいですね。

 

――聖地巡礼までしてるのがすごいです。

 

第5位 ゴジラVSキングギドラ (1991年)

第5位は、平成版キングギドラ!

 

――これも見たー! メカキングギドラが大好きでした。

 

見所は、当時できたばかりの新宿副都心。都庁周辺で戦うゴジラです。意外なのが、ゴジラは都庁よりも背が低いんですよね。ゴジラが都庁を見上げるシーンは画期的でした。

 

あと、この作品を作った川北紘一監督は、「怪獣ってプロレスしないだろ」と言って、遠距離での光線による戦闘シーンを中心に描いたんです。それから“光線の川北”と呼ばれているんですが、この作品は川北監督が描く光線バトルの中でも最高傑作だと思います。

 

――うわー、今からでも見返してみたいですね、それを言われると。

忘れてはいけないのが、カツセさんも好きと仰っていたメカキングギドラですよね。半分だけロボットというバランスは、メカゴジラにはないかっこよさがあります。

 

――子供のころに観た限りでは、一度敗れたキングギドラがメカキングギドラになって戻ってきたときは、カッコよさにただただ痺れていました。また観たいですこの作品!

 

第4位 ゴジラ対メカゴジラ (1974年)

ここで昭和版のメカゴジラがランクインです!

 

――三志郎さんはメカゴジラ、好きですねえ。

 

いやー、だって、カッコいいじゃないですか。それに、この作品は舞台が僕の故郷の沖縄なんです。宇宙人が沖縄にある鍾乳洞「玉泉洞」にメカゴジラの基地を作るんですよね。

 

――おおー。沖縄にも上陸しているんですね。

 

もちろん聖地巡礼は終えています。

 

――お疲れ様でした。

 

 

あと、佐藤勝さんが音楽を担当してるんですけど、この作品で使われている「メカゴジラのテーマ」がめちゃくちゃかっこいいんです。これはぜひ聞いてもらいたいです。僕は普段マジシャンの仕事もしていますが、そのときにも使わせてもらっている曲です。

 

――それは気になる!

 

あと、これで昭和、平成、ミレニアムすべてのメカゴジラを説明したことになるんですが、気が付きましたか?

 

――何にですか?

 

タイトルですよ。

昭和版が「ゴジラ対メカゴジラ」

平成VS版が「ゴジラVSメカゴジラ」

ミレニアム版が「ゴジラ×メカゴジラ」

 

ほら、どれも微妙に違うんです!

 

――薄々勘づいていましたが、ランキング5位以内にもなると、やはりだいぶ面倒臭いですね。

 

 

 

第3位 ゴジラvsビオランテ (1989年)

さあ、いよいよ第3位です。

 

――ここからがまた長そうですね。

 

第3位は、おそらくカツセさんもご存じ、こちらです!

 

ゴジラVSビオランテ!

 

――うわー、観ました! 僕が最初に観たゴジラ映画かもしれません。

 

でしょうね。皆さんが大好きな「ビオゴジ」です。

 

――なんて言いました?

 

「ビオゴジ」ですよ! 「VSビオランテ」編のゴジラのことじゃないですか。全国的に見ても、このゴジラが好きな人はとても多いって話題ですよね?

 

――いったいどこで話題なんですかそれ?

 

黒目がちでどっしりしていて、フォルムがカッコいいんですよ。ビオランテの造形も最高ですし、ビジュアルがとにかく美しい作品です。

 

――ビオランテは薔薇の怪獣なんですよね。成虫になるとめちゃくちゃ強そうな見た目をしていた気がします。

 

そうなんです。薔薇とゴジラの細胞を掛け合わせてできた怪獣なんですけど、ビオランテの誕生理由がまた泣けるんですよね。この作品はヒューマンドラマとしてもレベルが高いし、設定がとにかく深いんです。

 

不思議と興行収入はそこまで振るわなかったのですが、名作としては名高い。2014年に「日本映画専門チャンネル」で好きなゴジラ映画ランキングが発表されたときは、この作品が1位でしたからね。

 

――ファンには大人気なんですね。

 

そうです! 注目すべきはラストの戦闘シーンなのですが、川北監督が好きな金粉の演出! 成虫になってグロテスクなビジュアルになったビオランテとの近接戦を、金粉の演出と巧みなカメラワークで神々しい戦いに見せているんですよ。あれは匠の技だと思っています。

 

――これも改めて観たい作品ですね、本当に!

 

第2位 シン・ゴジラ (2016)

――さあ、いよいよあとふたつになりました。

 

いやー、あっという間でしたね?

 

――たぶん多くの読者が、ここまで一気に画面をスクロールしているからでしょうね。

 

僕は楽しいからいいんですけどね。それでは、発表します。

 

第2位は、「シン・ゴジラ」です!!

 

――うわー! 2位なんだ!! 1位じゃないんですか!!

 

これはもはや同着1位です。いや、もちろん全作品同着1位にしたいですけど、とくに、ここから話す1位と2位だけは、同着にしてあげたかったですね……。

 

――「シン・ゴジラ」は三志郎さんご自身も、メイキングカメラマンとして関わっていた作品ですもんね。

 

いや、関わっていなかったとしても、2位にしたと思いますよ。災害の象徴としてのゴジラをしっかりと踏襲しつつ、まったく新しいゴジラを見せてくれた。ファンとしてこれほど嬉しいことはないです。

 

また、本当に日本にゴジラが現れたらどうなるか。その対応にどこまでもリアリティを追求したのがこの作品の素晴らしいところです。下調べがすごいんですよ。自衛隊の全面協力は過去にもありましたけど、政府にも徹底的に取材を重ねていますから。

 

――観たからこそわかりますけど、本当にゴジラが来たら、日本はこんな風になるのかなと容易に想像しちゃいますよね。

そして脚本・総監督の庵野秀明氏にお礼を言いたいのが、初代へのリスペクトが見られるオマージュの数々! 試作を観たとき、ゴジラが鎌倉から上陸するシーンで「ゴジラのテーマ」がかかったんです。この時点で号泣でしたよ……。

ほかにも知っている人はわかると思うんですけど、無人在来線爆弾のときに「怪獣総進撃」の曲がかかるんですよね。あれもファンはたまらないですよ。「ここで使ってくれたか!」ってなりますよね。

 

――あれは、当時の音源そのままなんですか?

そう。あれはモノラル音源をそのまま使っているんです。この作品でゴジラを初めて観た人は若干のチープさに違和感を覚えるかもしれませんが、知っている人からしたら「ここでこの曲が来たか―!」と震えたはずです。

あとは、ゴジラのフォルムも、よくできていますよね。最初に現場で見たときに、手が短い感じも、目がギョロっとしている感じも、初代に似ているなと思ったんですよ。庵野氏はそこも初代を意識されたんだろうなあと思いました。

 

――やっぱり、ゴジラファンとして、制作に関われたことはうれしかったですか?

 

大興奮ですよ。一般の人よりも先に、新しいゴジラの姿を見られるわけじゃないですか。あのとき僕は、ゴジラマニアの頂点にいたと思いましたからね。

 

――そりゃあ制作側に立てたら、そう思うでしょうねえ。

 

誰にも言えなかったのがツラかったですけどね。第2形態の通称カマタくんがどんなやつか、みんなに話したくてウズウズしていました

 

――それは僕でもウズウズしていただろうと思います。

 

シン・ゴジラはゴジラ映画に限らず、単体の映画作品としても日本最高峰だと思うんです。たとえば蒲田駅前を封鎖して、エキストラ数百人走らせて撮影するとか、こんな大規模な作り方する映画、最近はほとんどないでしょうから。

 

――たしかに。徹底的にリアルですよね。

 

あとは有名な話として、カット割りと、撮影技法ですよね。シン・ゴジラはiPhoneで撮影したシーンなども頻繁に使われていますが、あれは海外の映画ではまだよくあること。ただ、邦画はプライドが邪魔しているのか、まだ踏み込めていない領域なんです。そこに踏み込んでいったのは、今後の日本映画を変えるきっかけにもなっているんじゃないかと思っています。

ゴジラ映画をシン・ゴジラしか観たことなくても楽しめるし、ゴジラファンが見ても納得する人が多いはず。そのバランスも含めて、最高傑作だと思いました。

 

――ありがとうございます。

 

そして、感動の第1位

そして、とうとう第1位!

 

――はい!

 

ここまでで挙がっていない作品ということで、お気づきの方もいるかと思いますが……。

初代「ゴジラ」(1954年)です!!!!!!!!

 

――やっぱり初代が1位かー!

 

これはもう、シン・ゴジラが勝てないというわけじゃなくて、この作品がなければシン・ゴジラもほかの作品も誕生していないし、ゴジラ作品どころか、日本の特撮技術も現在ほど発達していなかったことが確実です。そのリスペクトを込めての1位でした。

 

ーー「日本の映画史に残る」という言葉が、嘘偽りなく言える名作だったんですね。

 

着ぐるみで怪獣を操る全ての作品の原点が、これですから。海外では怪獣映画にキングコングなどがありましたが、あれらはすべてコマ撮りです。コマ撮りで撮影するほど予算をかけられなかった日本映画界が生み出したのが、着ぐるみの怪獣だったんです。これはもはや日本の伝統文化のひとつと言えます。

 

――ゴジラって単なる怪獣映画じゃなかったんですね……。

それと、注目したいのがテーマの深さと、時代背景。今でも普遍的に使われていますが、戦後10年経たずして作られた映画で「原爆実験」をテーマに挙げたのは、強烈なメッセージがあったと思います。

 

――たしかに。

 

とくに初代ゴジラを見ていて時代を感じる一番のシーンは、ゴジラから逃げる親子を映す場面。お母さんが子どもを抱きしめながら、「もうすぐお父さんのところに行くのよ」と声をかけるんですが、これはきっと第二次世界大戦で亡くなったお父さんのことを指しているんですよね。

 

――深い……。

そして最後に、シン・ゴジラについてまた少しだけ。初代ゴジラが破壊するのが、品川にある八ツ山という陸橋なんですよ。それでね、シン・ゴジラでもまったく同じところを壊すんです。

 

――そこもオマージュがあったんですか!

 

八ツ山橋でエキストラが逃げ回るシーンに僕も同行しましたが、あのときは、「お前らこのシーンの重要性がわかってやってんのか!」と言ってやりたかったんです(笑)。それほど「品川の八ツ山橋」は、ゴジラ作品にとって重要な場所なんですよ。

シン・ゴジラと初代ゴジラの関係性を考えても、ほかの作品とのつながりを考えても、初代ゴジラがいかに大切な作品かは、これでわかってもらえたんじゃないかと思います。もうね、最高。これしか言いようがないですよ、全てのゴジラ作品は最高で、その原点となる初代ゴジラは、伝説的な一本なんです!

 

――本当に長かったですが、全ての話が最後につながった気がして清々しいです。ありがとうございました!!

 

おわりに

以上で、三志郎さんによるゴジラ全29作品のランキング紹介が終わりとなった。

「昔からゴジラが好きであることを周りにずっと言っていたら、ゴジラのメイキングを作る映画会社が僕を覚えてくれていて、メイキングスタッフの仕事が決まったんです。“好きなものは好きと伝えること”は、皆さんにも覚えていてもらいたいです」と語る三志郎さん。

その留まることを知らないゴジラへの熱量をできるだけ凝縮して原稿にまとめたが、実際はこの4倍近い文量の話があったことだけは、改めてお伝えしておきたい。

最後に、一度はメイキングスタッフとして自称・ゴジラマニアの頂点に立った三志郎さんから、11月17日より公開の次作「GODZILLA 怪獣惑星」への期待のコメントを紹介して終わりにする。

『怪獣惑星』は、ゴジラシリーズ30作品目という節目の作品ですし、実写ではない、CGアニメーション作品。また“新しいゴジラ”として歴史に名を刻むわけですし、期待と不安が入り混じった気持ちで、ワクワクしています。シン・ゴジラの次に、アニメに行くわけですから、今後のゴジラを位置づける作品になるんじゃないかなと個人的に思っています。あとは……

 

――あとは……?

 

大ダコが出てきたら最高だなって思ってます。

 

――結局そこか。ありがとうございました!

 

おわり

書いた人:カツセマサヒコ
編集プロダクション・プレスラボでのライター経験を経て、2017年4月に独立。広告記事、取材記事、エッセイ、物語等の企画・取材・執筆を行う。ツイッターでの恋愛・妄想ツイートが人気で、タイムラインの王子様と呼ばれている。現在のフォロワー数は11万人以上。
Twitter:@katsuse_m   Facebook:カツセマサヒコ

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ゴジラは討伐できるのか・・・!!!